フィリピンMMAの試合でセコンドに着いてみた件

ある日フィリピン人の友人Gioが

「ちゃん！お前フィリピンのMMAでセコンドをやらないか？」

と聞いてきた。

答えはもちろん「OK」

こんなただの日本人ジム生がフィリピンのMMAでセコンドができるなんて光栄だ

Gio誘ってくれてありがとう！

しかし

タガログ語も英語もろくに喋れない自分に何ができるのだろうか…

そして何故Gioは自分にセコンドを頼んだろうか…

そんな疑問があったことも

そしてセコンドを頼まれていたことを忘れ、時は流れ試合当日に！

出場選手

所属するブラウンハウスMMAファイターの名前はアリエル。

なんと彼はゲイファイターだ！

ちなみにフィリピンにはゲイが結構多い！

つか普通に多い！

彼もその内の1人らしい…

グローブもピンク色のものをいつも使っていて、歩き方もクネクネしている。

そこまでゲイをアピールしなくても…

コテコテのゲイなんだろうな…

彼は英語が話せないがよく下品なことを言ってくる

「ちゃんの◯◯◯は美味しそうだ！食べさせてくれ！」

っと…

下品だ…！

実に下品！

下品系のゲイだ！

ゲイは多いけど、フィリピンといえどゲイファイターはいない

彼は希少種だ

日本ではありえない試合会場

日本ではありえないが、その日の試合会場はマニラにある『Casino Filipino』というカジノだった。

フィリピンでは格闘技にギャンブルはつきものなのかもしれない。

先日メイウェザー対コナー・マクレガーがボクシングで対戦した時もフィリピン人が金をかけていた。

あの有名なUFCもギャンブルで有名な都市・アメリカのラスベガスに本社があり、お金をかけることができる

っと聞いたことがある

詳細は知らん

が格闘技はエンターテイメントであり、ギャンブルでもあるから熱狂できるのだ！

人々の熱狂の中試合をするって…

ん〜

なんとも言えないこの感覚

ていうか兎にも角にも試合会場がカジノにあるということで、選手の勝敗で金をかける

ことができた。

そしてイベント名も「BETS（賭ける）」

もおそーゆーイベント

会場の様子

カジノそのまんまで試合会場がすぐ横

そもそも日本にカジノがない

いつかできるのかな

ついにセコンドへ

ま、特に何をするわけでもなくついにアリエルの出番の約15分前！

ようやくウォーミングアップをし始めたアリエル達。

ちなみに試合会場は寒い

フィリピンは外が暑い分、室内エアコンガンガンです。

頭おかしいんじゃないかって思う一歩手前ぐらい

職場の学校だと

電気代がぁ！

って怒られる

やーもー

とにかく寒いのにＴシャツしか持ってないアリエル

身体もしっかり冷えきっているはず

しかし…

ウォーミングアップ遅すぎるんじゃ…

不安しかなかった…

ま、人ごとだけど

数メートル先ではバシッバシッっとミットを叩いている相手選手。

良いミットをする…

強敵に違いない…！

脳裏には日本のジム会長の言葉が…

「ミットが上手い選手は弱い！！」

っと

…どういう理由でそんなことを言っているのかはわからない

…ってかそんなことを言っていたかどうかも曖昧だ

記憶も曖昧だったが、その言葉を必死で信じようとした

アリエル達にも伝えようと思ったが、英語が上手く話せないし、アリエルは英語さえもおろそかだ…

何で自分がここにいるのかが本当にわからなかった…

今あらためて思う

Gioこんな俺を呼んでくれてありがとう！

いざ試合へ

相手の選手はGioいわく打撃良し、飛びつき三角が得意でガードからの攻撃も得意らしい。

それに対してアリエルは…

ここでは書けない

それはもちろん

選手の特性を言ってしまうことはMMA界では負けに繋がる。

ジョジョでいうスタンドを敵に見せてはいけない！という掟と一緒だ。

たぶんジョジョでそんなことを言ってた、と思う…

記憶が曖昧だ！

兎にも角にもGioにアリエルのゲームプランを聞いた。

「アリエルに早くタップしろと指示を出す！」

…

…

…フィリピン人は陽気な人種だと聞いていたが、ここまでだったとは…

日本人が真面目過ぎるなだけかもしれない…

特に自分や日本にいる自分の周りがど真面目だけかもしれない…

剛に入れば郷に従えという言葉もあるが

こういうシチュエーションではこうする（どうする？！）のが最善策なんだろう

そして試合が始まった！

相手との打撃戦！

ローキックを入れてゆくアリエル

上手い！

そして…

打撃が入り、そのままパウンドへ…

そしてなんと…

勝利！！

なんという結果だ！

あんなにアップを一生懸命していた相手に対してアリエルが1R・TKOで勝利

少しかわいそうっと思ってしまったが、

これがMMAだ

まとめ

フィリピンのMMAのイベントに行ってきたが、日本とは違う会場、違うノリ、などなど色々経験できました。

1番思ったのが、ギャンブルと格闘技はマッチするなぁ〜、っと

日本もそこが解禁になるともっとイベントも盛り上がると思います。

まぁ、色々と大変なことも起こるかもしれませんが…

やっぱりこんな自分を誘ってくれたGioには感謝しかない

ありがとう

っていつか伝えたいなぁ